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今週の振り返り:音楽に国境はあるのかないのか

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こんにちは!

Wind Band Pressの梅本です。

Wind Band Pressも最近はさほど更新頻度が高いわけではないですが、出来れば週に1回、その週の振り返りとして、なにか考えていたことなどを共有できればと思います。

今日のタイトルは「音楽に国境はあるのかないのか」です。

今週はタイ系アメリカ人の作曲家、ケヴィン・チャロエンスリ氏へのインタビュー記事を出しました。

▼「偉大な音楽家であると同時に、それ以上に素晴らしい人間であってください」作曲家インタビュー:ケヴィン・チャロエンスリ氏(Kevin Charoensri)
https://windbandpress.net/23262

コロナ禍でのアジア系へのアメリカでの差別、いじめなどの話にも踏み込んでいただいています。

「音楽に国境はない」。よく聞く言葉です。実際そう感じることも多いですが、国境は各個人の心のなかで容易に作れてしまう。それが政治的な問題と関わっているかもしれないし、そうじゃないかもしれないですが、なんにしても心を塞ぐのは簡単です。

逆に「鎖国」から「開国」への移行、心を開くことはそう簡単ではないとも感じます。現状に満足している人に変化を求めるのは難しいです。

愛好家であれば「日本の若手作曲家は漁るけど、海外の若手作曲家はまったく聴く気がない」とか、出版社であれば「日本の作曲家からの売り込みは歓迎するが、海外の作曲家からの売り込みは検討しない」とか、メディア読者であれば「海外の作曲家のインタビューなんて読まない」とかね。

自分や知り合いの中で思い当たるフシもあるんじゃないでしょうか。

一度そうやって心のなかで国境線を引いてしまうと、なかなかそれを開放するのは難しいんじゃないかと思います。

より多くの価値観、より多くの音楽に触れるためには、意図的に自分の意思で鎖国を解除しなければいけません。

見方を変えれば、自分次第でどうにでもなるということなのですが、現状に満足している人がわざわざ鎖国を解除することはしないでしょう。面倒だから。

特に日本の吹奏楽に関しては、吹奏楽コンクールの影響が大きすぎると感じます。コンクールの全国大会で演奏されればその作曲家への国境を取り払うけども、そういうことでも起きない限り鎖国が続く、みたいな側面もあるように思います。

これは日本人だけの話ではなくて、海外の人だって「日本人(アジア人)の音楽なんて興味ないね」と国境線を引いてまったく聴いてくれない人もいるでしょう。

結局のところ、音楽そのものには国境はないけど、それを受容する側は一瞬で国境を作って鎖国することができるということだと思います。

なるべく開放的なスタンスで生きていきたいものです。

今週はエッセイの新連載もあります。

▼【エッセイ】ユーフォニアム奏者・今村耀の『ユーフォの小径』第1回「新卒1年目、音楽家。呪いにかかる。そして解放される」
https://windbandpress.net/23259

来週も新連載が始まる予定なので、これについては来週また書こうかなと思っています。

今日はこの辺で。また来週!

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